若手保健師へご質問

回答いただいた自治体保健師:
C市(政令指定都市)の保健師(女性)
区の福祉保健部門に勤務

自治体保健師になろうと思ったきっかけや理由について教えてください。

高校生の時、研修旅行で外国に行ったことがきっかけです。
その国にある島は、島の人口の3割の方が糖尿病で、どうして予防できなかったのかと思ったのが、私の原点です。
日本に帰り、さまざまな現状を見ていく中で、生活習慣病の予防や病院にかかる前のアプローチをしたいと思い、自治体の保健師になろうと思いました。

就職活動を始めた時期や、就職活動のスケジュールを教えて下さい。また、情報収集の方法、就職活動を行う中で苦労したことがあったら、教えてください。

就職活動をしようと思った時、まず何をどう情報収集していいのかまったく分かりませんでした。
自分が実習に行った自治体や住んでいたことのある自治体、今住んでいる自治体など、そういった自治体から情報収集をしていくようにしました。
学生で実習と並行した就職活動だったので、公務員試験がある時期がいつなのか、志望理由書を出さなければならない時期はいつなのかというのを、スケジュール帳に書き込むことをまずはやりました。

私が希望した自治体は、試験が大体6月の3週目~4週目ぐらいで、試験日が重なる自治体が多かったです。
試験日が重なった際、どの自治体を受けるのかを選び、6月に試験がある自治体だけではないので、他の自治体のスケジュールも見ながら、どこを受けるかを決めていきました。
実習をやりながらなのでちょっと厳しいところもあるかなと思いましたが、実際にその町に行って、歩いてみるということもやりました。

勉強方法を教えていただけますか?

自治体によりますが、公務員試験は、専門科目以外に一般教養試験もある場合があります。
私は、一般教養試験は、試験を受ける前の12月頃~年明けぐらいから少しずつやっていきました。

インターンシップには、参加されましたか?

インターンシップがある自治体は少なく、私はインターンシップに参加せず、実習で経験を重ねました。また、説明会を行う自治体があるので、そこに参加していましたね。

就職活動で、特にここが苦労したというところはありますか?

1次試験の筆記試験を合格しないと、2次試験に進めないので、筆記試験を受けるのがとっても緊張しましたし、どのように勉強すればいいのか分からなかったところはありましたね。ですので、参考書を買ってその年の年末年始ぐらいから取り組みました。

就職する自治体を選ぶにあたってアドバイスなどあったらお願いします。

自分が何をやりたいのか、何を経験していきたいのかによって、選ぶ自治体が変わってくるのかと思います。私は色々な経験をしたいなと思ったので政令指定都市を選びました。

担当されている業務を教えてください。

私は現在、感染症対策や健康づくりをする部署にいます。

その前は母子保健、子育て支援をする部署にいました。乳幼児健診をはじめ、出産した病院から「お母さんの子育てに対する不安が強いから、保健師が味方になってください」という依頼があり、保健師が関わるようになったこともありました。母子訪問や乳幼児健診などで、地域に住むお母さん達全員に関わり、子育ての悩みなどの対応をしていました。

出勤されてから退勤するまでの一日は、どんな風に過ごしていますか?

9時から開庁なので8時半が始業時間です。
母子保健分野に所属していたときの一例ですが、職場に到着して朝のミーティングをした後に、朝から3件くらい母子訪問に行き、午後は乳幼児健診、ミーティングを行います。記録が書けないと1時間ぐらい残る日もありますが、出来るだけ時間内で記録は済ませてしまって、17時15分が定時の時間なので、17時半ぐらいまでには帰れるように頑張っています。

入職時に戸惑ったことや難しいと感じたこと、学生から社会人、保健師になって感じたギャップ、困った体験などあればお教えください。

入職した時は、右も左も分からない状況だったので、すべて先輩に聞くようにしていました。

入職したたばかりのとき、前の担当から地域についての引き継ぎなどを受けて、全件訪問するのは大変だなと思い尻込みをしてしまい、先輩に「訪問へ行った方がいいよ」と助言された渋い思い出もあります。

何が分からないのかも最初は判別できなかったですし、聞いていいことなのかも分からなかったので、すべて先輩に聞いたり、独り言のようにボソボソ呟いて発信をするようにしたりしていました。

保健師になって悩んだことなどはありますか?

対象者にこうなってほしいと思っていても、当事者は違うことを思っていたり、保健師が思っている健康や幸せと対象者個々の健康や幸せにギャップがあったりして、本当にこれでいいのか、こういう訪問の仕方でいいのかなど、保健師としてのあり方で悩むこともありましたが、先輩方に話しながら、なんとかここまできた感じです。

保健師になってよかったことや、やりがいに感じることを教えて下さい。

自治体保健師だからこそできることがあると思っています。
「周りの人には相談できないけど保健師には相談できる」と言われると「やっていてよかったな」と思います。

また、地域の遊び場で子育て相談を受けていた子たちが3歳児健診にきて、大きくなった姿を見られて、「大きくなってよかったね」と保護者と一緒に喜べるのは保健師の醍醐味だなと思います。

看護師経験がなくても大丈夫ですか?

私も正直、就職する前は、不安に思っていたのですが、困ることはなく今まできています。
病院の中のことなどは実習で見ることしかできなかったですけれども、地域で個別支援をするようになると、地域のスペシャリストにならないといけないので、看護師と地域の保健師とで必要な能力や知識なども違ってくるのかなと思っています。保健師だからこそ、制度や資源、仕組みの部分を勉強していかないといけません。

入職してからの教育体制について教えて下さい。

私が入職した自治体では、1年目はトレーナー制度があり、1人の先輩保健師がつきました。相談は、いつもその先輩にしていました。また、面談も1年に2回ぐらいあり、保健師のキャリアラダーに沿って、達成できた項目などを先輩と一緒にチェックしていけたのは、とてもよかったかなと思っています。
また、自治体の中で研修もあるので、OJTだけでなく、OFF-JTとあわせて成長できると思います。

仕事とプライベートの両立、ワークライフバランスについて、お聞かせください。

ワークライフバランスの点で言うと、私は習い事をやり土日もすごく充実しており、自分自身が好きなことも大事にしながら仕事を続けていける職種だと思います。
休暇制度もしっかりしています。また、夏休みも5日間取得できます。

産前・産後休暇や育児休業を取得でき、短時間勤務制度やフレックス制度などの仕組みを使っている職員もいます。早めに帰って育児に専念するなど、自分のライフイベントに沿って、仕事を調整できます。仕事においても色々なことに挑戦ができる職種だと思うので、安心してよいと思います。

学生の時に身に付けておいたほうがよいことがあったら教えてください。

今、自分がしている経験などを大事にするといいのかなと思います。
地域の方は、生活者なので、まずは自分の生活を大事にすることから始めるとよいと思います。

勉強などは事前に特にこれが必要というものはないので、基本的には国家試験の内容などを丁寧にやっておいてもらえればいいかなというところと、パソコンを使って業務をすることがありますが、特殊な能力やスキルが必要ということはなく、学校などでやっているレポートや提出物などで身につく基本的なもので大丈夫だと思います。

面接対策で大事なことについて、アドバイスをお願いできますか?

私にとって面接は、苦しいことでした。なぜかと言いますと自分で発信するものも苦手で、自分のことを自分で知るのが苦しかったからです。
でも、良いところも悪いところも自分を振り返るチャンスなのでまずは『自分と向き合い』、そして面接前に志望理由やアピールポイントなど、聞かれるであろうことを文章にして書いておくと安心だと思います。
私は本当に、話すのが苦手なので、先生などに協力してもらって、話す練習をしていました。

最後に保健師を目指す方々へエールやアドバイスをお願いします。

保健師は、地域の担当になると地域の皆さんが対象者です。地域には、色々な方がいらっしゃるので本当に困っていても行政の支援を求めてない場合もありますが、対象者の生活の場が地域なので、その生活の場を見ながら支援できるのが保健師ならではだと思います。大変やりがいがある職種だと思うので、ぜひ一緒に皆さんと保健師として活動できたらなと思います。

若手だと困ることもあると思いますが、若手保健師が話せるような場もありますので、そういった場を活用し、情報収集しながら一緒にやっていけるといいのかなと思います。お待ちしています。

動画とリーフレット

動画
「健康なまちづくりを担う保健師
都道府県保健師・市町村保健師になろう」
(ダイジェスト版)

リーフレット
「地域の健康をつくる
~自治体保健師になろう~」

自治体保健師の勤務場所と業務内容、
自治体保健師になるまでの流れや
就職後の研修制度やキャリア制度などに
ついて紹介しています。

地域の健康をつくる
~自治体保健師になろう~
[PDF 5.2MB]PDF

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