看護師から保健師に転職した人へご質問

回答いただいた自治体保健師:
E町の保健師(男性)
町役場に勤務

看護師から保健師に転職されたということですが、看護師は何年くらいされていましたか?

看護師経験は3年間です。1年目は救命救急センターで勤務し、2年目以降は、整形外科病棟で勤務しておりました。

看護師から保健師になろうと思ったきっかけを教えて下さい。

私が勤めていた病院は三次救急まで対応していた病院のため、救命救急センターでは脳梗塞や心筋梗塞の患者を沢山看ました。整形外科病棟では怪我以外に、糖尿病で足を切断する患者を多く看てきました。糖尿病や心筋梗塞、脳梗塞などの防げる病気をなるべく防ぐことで人生のQOLの向上に貢献できればと思い看護師から保健師に転職しました。

予防に力を入れたいと保健師になったのですね。保健師の資格は、元々、持っていたのですか?

はい、大学で看護師と共に保健師の資格を取りました。

大学卒業時には保健師になろうと思っていましたか?

全く考えていませんでした。私は救急看護に携わりたくて救急系の勉強に力を入れて取り組んでおり、希望する病院の救命救急センターに配属になりました。その後、整形外科へ異動し、もちろん看護はすごく楽しかったですが、患者の人生を考えたときに、予防できる病気で入院したのではないか、再入院を防げたのではないか、自宅や地域での生活の様子が気になり、もどかしさを感じて、地域でより健康に暮らせるよう予防的な関わりをしたいという想いから保健師になりました。

保健師になってよかったと思うことはありますか?

自宅への訪問や健康教室、健康診査などで住民と触れ合う機会が多いです。価値観や生活の様子を聞いて、実践できるような健康に関するアドバイスなどを行い、その結果、健康診査の結果が翌年改善したなどの話を聞くと、保健師をやっていてよかったと感じます。

公務員試験の勉強法や、大変だったことを教えて下さい。

学生のときと違い、働きながらの勉強のため、時間を確保するのが中々難しかったです。自治体によって異なりますが、一般教養試験と保健師の専門試験を実施している自治体だったため、両方の勉強をする必要がありました。一般教養試験の対策は、公務員試験対策の本が出ているので、それを使って勉強しました。また、専門試験の対策は、国家試験対策の本や、参考書を使って休みの日や休憩中に勉強していました。

仕事をしながらの転職活動で、準備時間を確保するのは難しかったですか?

国家試験対策の本は勉強の時間短縮になり、公務員試験の一般教養についても、色々な本があり、ポイントを押さえた解説などがされているので、時間がない中でも、効率よく勉強ができるのかなと思います。

看護師として臨床経験を積んでから自治体保健師になり、臨床経験が活きている場面などはありますか?

市町村の保健師は、住民の自宅を訪問して健康状態の確認などを定期的に行うことがあります。以前体験したことですが、ある住民の親戚から、住民の具合が悪そうなため、来て欲しいと言われ、緊急で訪問した際に、顔が浮腫み、呼吸が苦しそうな様子でした。その際、臨床で培ったフィジカルアセスメントを行い、本人の同意を得てその情報を診療所に提供したところ、すぐに診療へ繋がり、緊急入院となった事例があります。住民の健康状態を看るという意味では、臨床の経験が役に立っています。

健康教育をする上では、臨床経験を住民に還元することができます。指導内容に重みが増す、深みが増す、そういった効果があるのかなと思っています。

一緒に働いている保健師は、臨床経験があったり、転職されたりした方は多いですか?

私の勤務先は常勤保健師が6名おり、その内4名は臨床経験があります。
臨床経験の内容は様々です。

自治体保健師の採用には年齢制限があると聞いていますがどうでしょうか。

各自治体によって異なりますので、自治体の募集要項を確認してみてください。

保健師になって生活に変化がありましたか?

朝起きて、夜は帰って寝られるので生活のリズムが整い、体が楽だと感じています。

同じ職場には、子育て中の職員はいますか?

子育て中の職員はいます。
子どもが熱を出した、保育園等に迎えにいかなければならないといった場面でも、周囲の理解があります。子育てとの両立はしやすいと思っています。

現在の市町村で、やりがいが感じられることを教えて下さい。

実際に住民から例えば「ありがとう、あなたのおかげで早く病気が見つかった」と声をかけられた際には、やっていてよかったなと思います。

私が思う保健師の一番の醍醐味は、自分が考えた事業で地域全体の健康レベルが向上していくことだと思います。そのためには評価を含めた計画立案を適切に行う必要がありますが、自分が立案した事業や施策で地域住民の健診の受診率が上がる、死亡率が下がるなど実際に数字で分かると保健師としてやりがいを感じます。

男性の保健師が母子保健の分野に入ることの難しさを感じている人も中にはいらっしゃると思いますが、その辺はどうでしたか?

私個人としては、今までの経験が救命救急と整形外科なので、いきなり母子保健と言われたときは「え、そうなの?」と思いましたが、地域にとって何が必要かという視点で事業を実施するので、男性だから母子保健が苦手という意識はなかったです。自分は、元々小児科のドクターになりたいという小さい頃の夢があったので、とくに気にならなかったですね。

お母さん達も気にせず受け入れてくださいましたか?

電話で訪問予約を取るとき、「私が行きますけどもよろしいですか?」とあらかじめ伝えておくようにしています。「あ、是非是非」みたいな感じで言ってくださいます。また、育児などに関する相談もしていただけます。地域特性はあるかとは思いますが、男性保健師に理解を得られているかなと思います。

転職すると保健師として新人に戻ることになりますが、どういう気持ちで取り組みましたか?

勉強をしていく中で保健師についてイメージしていき、新人としての気持ちになっていました。

看護師経験がある方が新卒よりも採用されやすいのですか?

個人的には臨床経験は保健師の仕事に役立つと感じますが、採用されやすいっていうわけではありません。

これからキャリアを積んでいくにあたって、学びたいことなど、これからの展望はありますか?

まず大きなところとしては、大学院で公衆衛生についての学びを深めたいなと思います。
元々公衆衛生は、あまり興味がなかった分野ですが、実際に活動すると、とても大事という認識に変わり、今は難しいですが時間があれば大学院に進みたいという思いがあります。また、県の保健師の業務にも興味が湧き始めております。

県の仕事に関心を持たれたきっかけがあったのですか?

県の保健師はどういう仕事をしているのだろうというところからです。今は、コロナで保健所の業務がクローズアップされていますが、それだけではなくて母子保健や精神保健、難病対策など広域的、専門的な視点で業務をされているので、市町村だと経験できない部分を経験したいなという思いがあります。

動画とリーフレット

動画
「健康なまちづくりを担う保健師
都道府県保健師・市町村保健師になろう」
(ダイジェスト版)

リーフレット
「地域の健康をつくる
~自治体保健師になろう~」

自治体保健師の勤務場所と業務内容、
自治体保健師になるまでの流れや
就職後の研修制度やキャリア制度などに
ついて紹介しています。

地域の健康をつくる
~自治体保健師になろう~
[PDF 5.2MB]PDF

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